技術情報

使用上の注意

2017.11.7

圧力計・温度計 共通

下記の取り扱いを誤ると、故障や精度不良の原因となる場合があります。充分にご注意下さい。

  1. 精密機器のため、落としたり、衝撃を与えたりすることは、絶対に避けて下さい。
  2. 接続ねじを締め付け及び、緩める際、スパナ等を用いて下さい。
  3. ケースを持ってねじる等、本体に無理な力をかけることは絶対に避けて下さい。
  4. 保守点検を年に一回実施することをお勧めします。

圧力計

  1. 使用条件 (温度、湿度、取付姿勢、振動、常用圧力)は、性能、寿命に大きく影響します。技術情報『圧力計の用途別種類』をお読みいただき、その範囲でご使用下さい。
  2. 計器の故障に繋がる恐れがあるため、必ず目盛の最大値以下の圧力範囲でご使用下さい。
    ご使用の際は、できるだけ目盛最大値 (レンジ) の2/3以下の常用圧力でご使用下さい。
  3. 圧力媒体には、有毒、可燃、腐食性、あるいは洗浄度を必要とする物など多種多様です。これらの圧力媒体に対応しない圧力計の使用は大変危険です。 技術情報『圧力媒体別種類及び特殊処理』をお読みいただき、適合した圧力計をご使用下さい。尚、事故防止のために水、油、空気など非腐食性の液体、気体以外にお使いの場合は、ご注文の際、流体名を申し付け下さい。
  4. 接続部だけで支える取付方式では、取付部を剛性の高い配管とし、共振を防いで下さい。
  5. 振動の激しい所では、圧力計を緩衝器上に取り付けて、たわみ管のような剛性の低い配管として下さい。
  6. 圧力計の指示変化が急激な場合、スロットルねじ、ダンプナー等の緩衝装置を設けて下さい。
  7. 高温、低温の媒体には、サイホン、冷却器、加熱器を用いて下さい。
  8. 安全窓付ケースの場合、20ミリ以上の空間を設けて万一の内部破裂に開放でき、かつ危険の無い方向に設置して下さい。
  9. 設備自体に振動が無いのに、圧力計の示度が狂うことがあります。これは配管の振動との共振が考えられます。(圧力計の共振点が40 ~ 60Hzの場合が多い) この場合、耐振用圧力計を用いて下さい。
  10. ゼロ点調整付きの圧力計は、圧力計設置後ゼロ点調整を実施してから、ご使用下さい。

温度計

  1. 感温部のパイプ部分を曲げるなど変形させないで下さい。
  2. 指示部に直接雨や蒸気のかからない所に設置し、屋外の場合は密閉形または屋外用を用いて下さい。
  3. 長時間0℃より低い温度を測定する場合は、室内でも密閉または屋外用を用いて下さい。
  4. 振動の大きい場所での使用はさけて下さい。
  5. 感温部は測定媒体に全没させて下さい。この時、測定媒体の圧力、流速、振動、腐食性など充分考慮するとともに、感温部を保護するため保護管の使用をお勧めします。尚、保護管を用いた場合の流速、振動等との関係は、技術情報『温度計の保護管』をご覧下さい。
  6. ステンレス製の配管およびタンク等には、ステンレス製の感温部、または保護管をご使用下さい。
  7. 流速の速い、または変化の激しい場所では、振動から守るためにステンレス製の保護管を用いて下さい。
  8. 150mm以上長い保護管はステンレス製を用いて下さい。
  9. 設備自体に振動がないのに、温度計の指針が揺れている場合は、流体の抵抗による振動と思われます。この場合は、保護管の強度を高める必要があります。
  10. 空調冷温水測定では、配管内の温度差はあまりありませんので、管径が太くても、保護管は内壁から50 ~100mm挿入出来れば温度測定できます。保護管を必要以上に長くしますと振動の原因になります。
  11. 隔測温度計の導管部は、R150以下に曲げないようにするとともに、振動による振れが生じないように固定下さい。
設計から試作、量産まで

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